出会い系悪徳詐欺業者に騙された結果

出会い系悪徳詐欺業者に騙された結果

僕がまだ出会い系サイトを始めたばかりの頃に経験した、忘れることのできない壮絶な失敗談を書いてみたいと思います。

 

今でこそ迷惑メールや怪しい悪徳出会い系の詐欺は認知度は広まっていますが、当時はニュースでもこういう出会い系の悪徳業者や出会い系詐欺業者などのネタは取り上げられておらず、私もよく知らなかったんです。

 

でもおかげで今ではかなり考えながら出会い系を使うようになり、こういうトラブルに巻き込まれることはほとんどなくなりましたけどね^^;

「私のこと覚えてる」

始まりは携帯電話のメールアドレス宛に届いた一通の迷惑メールからでした。

 

「私のこと覚えてる?」

 

本文はこの一文だけ、あとは短いURLが下の行に貼り付けてありました。

 

10年ほど経った今でも迷惑メールから悪徳出会い系サイトへの誘導でよく使われている手法で、今でこそ即スルーの類の迷惑メールですが、当時の僕はただただ単純に「誰だっけ?」と思い、迷うことなくURLをクリックしてしまったんです。

 

出会い系サイトにおいてはまだまだ駆け出しの身、女性とのやり取りが楽しくてしょうがない日々を送っていましたが、特に大きな失敗を経験していたわけでもなく出会い系サイトが孕む危険性に対する認識も相当甘かったので、「以前どこかのサイトでメールのやり取りが途中で終わった誰かが自分の事を思い出してくれたんだな」などと考え、半ばウキウキした気分でURLをクリックしました。

 

するとジャンプ先には可愛らしい女性の写真とプロフィールが載ったページが用意されており、この女性と以前やり取りしていたかどうかなんてもはやこの時点ではどうでもよくなっていて、とにかくこの可愛い彼女に返信したい一心でページ内の「メールを送信する」ボタンをクリックしました。

 

次に出てきたページは会員登録の画面でした。
「確かに会員登録しなきゃこのサイト内でやり取りできるはずがないよな」と思い、今までに利用したことのないサイトを利用しようとしている意識は漠然と持ちながらも、この段階ではもう既にこの女性とやり取りしたいという強い思いしかなく、会員登録ページ内の項目を一心不乱に埋めていきました。
冷静に考えるとかなりヤバイことですが、女性を目の前にするとこういことに盲目的になってしまうのが男です^^;

 

その後、ようやく女性にメールが送れるようになったので、「先程はメールありがとうございました(^^)他のサイトで以前やり取りしていたと思うのですが、こちらであらためてよろしくお願いしますね☆」などと書いて送信、しかし待てど暮らせど彼女からの返信はなく、程なくしてサイトから次のようなメールが届きました。

 

「〇〇にご登録頂きありがとうございました。
登録料3万円、システム利用料3万円、計6万円を3日以内に次の口座にお振込みください。」

 

金額はハッキリと覚えていますが細かい記載は定かでなく、確かこのような内容だったと思います。

 

この時点でようやく詐欺に遭ったことに気付き、途端に強烈な恐怖感に襲われました。

 

なぜなら会員登録の際に、自分のメールアドレスや電話番号、住所だけでなく、実家や職場の電話番号も書いてしまっていたからです。

 

冷静に考えればそんな事まで会員登録に必要なはずかない事くらい誰でも分かりそうなものですが、その時の僕はそういう判断も出来ないくらい、女性に対してメールを送信したい気持ちが強かったということです。

 

案の定、翌日の夕方頃に見知らぬ番号から着信がありました。
間違いなく前の日に登録したサイトからの電話だと確信し、無視しようかとも思ったのですが、実家と職場の電話番号の件が引っかかっていたため電話を受けました。

 

相手はとても丁寧な話口調の男性で、メールでも案内したように6万円を期日内に振り込んで欲しいと言われたので、そんなにお金がかかるとは知らなかったことを伝えたところ、ちゃんとサイト内の規約に書いてあり、会員登録した時点でその事に同意したものとみなされるので払ってもらわないと困ると言われ、当時の僕にとって6万円は大金でしたが、いろいろと後が怖かったので勉強料だと思い次の日に6万円を指定口座に振込みました。

 

ついでにサイトも退会しておかないとマズいと思い、サイトにアクセスして退会処理を行い、今後は気をつけなきゃと思いながらひとまず安心していました。

 

すると次の日、またサイトから電話があり、退会処理の事務手数料として3万円を振り込んでもらう必要があると言われました。

 

もうさすがに僕もお金が無かったので、今度の給料日まで待ってくれと伝えたのですが、規約にも書いてあり例外は許されないと言われたので、半分キレ気味に「どうせ実際にはいない女性なくせに、ただの詐欺じゃないか」と言ってしまったところ、相手の態度が急変し「これから先あんたの周りに何が起こっても知らないからな、覚えてろよ」みたいな捨て台詞を吐かれて電話を切られました。

 

ここから先の展開は、ただもうひたすらに恐怖の連続でした。

 

次の日に職場に行き、外回りの営業の仕事をしていたので昼間は会社を留守にしていたのですが、外出先の僕に会社から電話があり、「さっきから物凄い口調で君がお金を払わないという電話が会社に掛かってきて、切っても切っても電話が鳴り止まない、こっちは仕事にならない、どういう事なんだ」と上司から言われ、今度は実家の母親から電話があり、同様の電話が鳴り止まずに怖くてしょうがない、どういう事だと言われ、とりあえず実家には適当に嘘をつき、会社には正直に本当のことを話した上で平謝り、上司からは「今日は何があるか分からないから君は会社に戻ってこなくてもいい、状況が落ち着くまで自宅に待機していろ」と言われたので自宅に戻ってほとぼりが覚めるのを待つことにしました。

 

その時の僕の心境はただただ「もうこれで色々と終わったな...」という感じでした。
大きな恐怖心と虚無感に襲われて、自宅にいても何も手につかず、ひたすらボーッと過ごしていたのを覚えています。

 

結局職場の方は、電話線を切ることで対処したようなのですが、当然他の電話も掛かってこなくなるわけなので、会社に対して与えた迷惑は計り知れません。

 

実家にも次の日からは電話が来なくなったということで、外部への被害がすぐに止まったことで僕も少しは落ち着きました。

 

しかし僕への直接的なアプローチは手を緩める気配がなく、その後も携帯電話には昼間一時間ごとくらいに着信が入り続け、しかも自宅待機していた数日間は毎朝、自宅玄関のドアが何者かによって強くノックされるという嫌がらせを受け、僕の恐怖心はいよいよもってピークに達しようとしていました。

 

念のため言っておきますが、これは本当にあった話です。
こんな事が現実に起こり得るんだなと、何よりも僕が毎日痛感していました。

 

そして遂に、会社からの進言もあったので、警察に行くことにしました。

 

警察署でこれまでの流れを話し、どうにかならないかと言ったところ、警察からはおおよそこのように言われました。

 

「お金に関しては我々としてはどうすることもできない。
明らかな詐欺だが、詐欺は騙される方にも少なからず責任があり、そもそも支払わなければいけないと規約などに書いてあり君がそれに同意した形になっているのだとすれば、そこに我々が介入できる余地はない。
お金を取り戻したければ民事で訴えるしかないが、こういうケースでは非常に難しいだろう。

 

今のところ直接何か被害を受けたわけでもないので、毎朝ノックされるというだけで動くこともできない。
警備のようなことも我々警察はできない。

 

今君にしてあげられることは、相手と電話で話をし、警察だと打ち明けた上でこれ以上電話するのをやめてもらうよう言うことしかできない。」

 

僕はもう藁をもすがる思いで警察に来ているわけなので、それでいいから電話をしてそう言ってくれとお願いしました。

 

結局、携帯電話の着信履歴から警察官が相手に電話をかけ、もう電話するのをやめてあげてくれと伝えたところ、ピタッと電話がこなくなりました。
さすがに警察は警察です。

 

職場にも無事に復帰しましたが、やはり居心地がとても悪く、程なくしてその会社は退職しました。

 

実家の親からもいまだに、ことある事にこの件に関してはツッこまれます。

 

以上が僕が経験した、悪徳出会い系サイト絡みの体験談です。

 

退会料金として請求された3万円の支払いは回避できましたが、高い勉強料として6万円は消えていきました。

 

この出来事が起こって以降、僕は出会い系サイトで少しでも業者の匂いがする女性には目もくれていません。

 

まあそもそも、これだけの体験をしていながらも、いまだにヘビーに出会い系サイトを利用していることに自分でビックリしていたりする訳ですが(笑)